[神戸 不動産売却]
2025年10月28日
ご自宅を売却される時の査定価格の疑問
ご自宅を売却される時の査定価格の疑問
三種類の売却価格
不動産を売却される方で、不動産鑑定士に不動産価格を出して頂く方は少ないと思います。
不動産鑑定士に不動産価格を出して頂くと数十万の費用が掛かります。ほとんどの方が、不動産会社に自宅がいくらで売却できるのか無料で査定を依頼すると思います。
そもそも、不動産には定価というものがありません。売主であるご自身で売り出し価格を決めることが出来ます。不動産会社の営業マンの言い値で決める必要性はありません。でも、いくらで売却出来るのかわからないから不動産会社に尋ねるのだと思います。
大切な財産でありますあなたの不動産売却を失敗させないために、今回は査定価格・売り出し推奨価格・成約価格の相違をご説明し、安心して不動産売却にとりかかって頂けたらと思います。
査定価格・売り出し推奨価格・成約価格の相違
この三種類の価格の関連性を理解して頂くといかに売り出し推奨価格の設定が重要であるか、また納得された金額での不動産売却が順調にできるかをご説明いたします。
1.査定価格
ほとんどの人が不動産売却は人生で一度あるか,無いかだと思います。ですので、自分の家がいくらの価値があるのかわかりません。例えば、車を例にするとわかりやすいかもしれませんが、車買い取り専門店に車を査定してもらうと、その金額が査定金価格つまり売却価格になります。
しかし、不動産の査定価格は過去の近隣の売却事例・現在の売り出し物件の比較・市況を踏まえて不動産会社が算出する価格であり、その定義は、「早くておよそ三か月で売却できるであろう予想の価格」であるということです。
つまり、車の査定金額とは違い、必ず売却出来るという保証の価格ではないということです。
これが重要事項であり、高い査定を出してきても売却価格ではないのです。
2.売り出し推奨価格
売り出し推奨価格が最初の難関であります。
不動産会社が出してきた査定価格を基準に売り出し価格を設定していくわけですが、不動産売却のプロが出してきた価格だからそれに従うのが賢明か、というと必ずしもそうではありません。
あなたの思い入れのある大切な不動産だからこそ、価格はご自身で決めることができるのです。
とは言え、相場より高すぎると売れる兆しもありませんし、安すぎると何か問題のある物件では、と疑われます。
しっかりと納得して頂いた売り出し価格を決めていかなければなりません。
3.成約価格
不動産の過去の売却事例を見てみますと、ほとんどの場合が最初の売り出し価格より安い価格で成約になっています。
決めた売り出し価格で売却活動を始め、興味を持ってくださったお客様からの買い付け票(お申込みのオファー)が入ったとしても、必ずと言っていいほど価格交渉を迫られます。
そこで、ある程度の価格の幅に余裕をもっておかなければ思った金額では不動産売却はうまくいかないということです。
不動産はしかり物の価格というものは、売主がつけた値段に対しては減額ができるというものなのです。成約価格は売り出し価格より減額になるということを踏まえて頂くと気持ちの余裕がうまれます。
以上のことから、
査定価格と売り出し価格が適正であれば、査定価格→成約価格→売り出し推奨価格
という価格の関係性が出来てきます。
例えば、高すぎる売り出し価格はいつまでも売れず、長期化する恐れもあり、時間とお金の損失につながりますので、慎重に売り出し価格を決めていかなければなりません。


